“掛留(かけどめ”とは文字通り「米を掛け留める」こと。別名、“甑倒し(こしきだおし)”とも呼びます。これも文字通り「甑を倒す」こと。即ち、明日から米を蒸すこともない甑を釜からとりはずして横たえるという、仕込みの終了を意味する酒造用語です。蔵人は皆、仕込みも終盤にさしかかると、掛留の日を夢みて、「あと何日」と指折り数えるようになります。別に酒造りに嫌気がさしてきた訳ではないけど、人間誰しもたまには誰はばかることなく朝寝がしたい。掛留の夜の宴では、浴びるほど酒をのんで、そのままぶっ倒れて爆睡しちゃるんじゃあ〜。
誰が呼んでも起きちゃらんど〜。と、掛留を過ぎるとそれがある程度は許されるとなると、それで酒造りのすべての行程が終了する訳ではないにしても大きな節目の日であることは間違いありません。掛留の二日前には麹づくりの夜間作業から開放され、掛留の翌朝からは早朝作業から解放されるのです。酒造りはまだ搾り終えていない醪の管理、搾り、滓引き、とまだまだ続きますが、この掛留の日を境に蔵人の負担はぐっと軽減されます。
その掛留の日が3月11日でした。
何事にも序破急があり、仕込み終盤は将に“急”。すべてが同時進行で濃密な時間のなかを泳いでいるようなタイム感覚になってきます。冷静に振り返ると皆凄い量の仕事をこなしているものです。優勝争いの懸かったペナントレースの終盤がこんなのでしょうか?ラベルのボレロの最後の何十小節とでも言えばよいでしょうか?
とにかく酒造りそのものの他、瓶詰や出荷の作業も加わって、ひとつひとつをこなしていくのに手一杯でブログのことはすっかり忘れちょりました。
その間、伝え逃したことが沢山あるなあ。
写真もとっとらんなあ。
ま、今年だけじゃないしなあ。
- 2006/03/13(月) 23:17:18|
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どんなに自分自身が忙しかろうと、時間が予定通りに進んでいる。けなげに咲いている梅もそのひとつということですね。
いいお酒をどんどん世に生み出す八百新さんも、もうそのひとつとなっていますよ。応援しています!
- 2006/03/18(土) 02:54:18 |
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